25.05.17
【完全解説】YAKIMAベースキャリアの「M1」「P1」ってなに?取り付け時に必ず知っておきたい基礎知識
YAKIMAのベースキャリアを取り付けようとした際に、「M1」「P1」などのアルファベットと数字の組み合わせを目にして「これって何?」と疑問を抱いた方も多いのではないでしょうか。
実はこれらは、YAKIMAのベースキャリアを正しく、そして安全に装着するために必要な“取付位置の基準”を示す重要な指標です。
YAKIMAのベースキャリアは、車種ごとにクロスバーの間隔や位置が細かく指定されており、その数値に従って取り付けることで、確実なフィッティングと高い安定性が確保されます。
この記事では、YAKIMAの中でも特に精密な設定が求められる「ベースラインタワー」を例に、各項目(M1、P1、T1など)の意味と測定方法をわかりやすく解説します。
他のモデルである「スカイラインタワー」や「ティンバーラインタワー」を検討されている方にとっても、一部共通の概念があるため、参考になる内容です。
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■M:クロスバーと車両の位置関係を示す数値
まず「M」は、タワーやクロスバーの正確な位置関係を数値で示したものです。車体との取り付け位置や間隔を明確にすることで、バランスの取れた装着が可能になります。
M1は、フロント側クロスバーに装着された運転席側タワーの内側から、助手席側タワーの内側までの距離を指します。
取り付けの際は、クロスバー中央にあるセンターラインを基準に左右対称に配置するのがポイントです。
M2は、ルーフモールの先端からタワー本体のゴムパッド先端までの距離です。この数値を正確に測定するため、キットに付属されているメジャーテープの使用が推奨されています。
M3は、リア側クロスバーに装着されたタワー間の内側距離で、基本的にはM1と同様の考え方で測定します。
M4は、前後のクロスバー間(フロントバーの先端〜リアバーの先端)までの直線距離を表します。この数値によって、前後バーの装着バランスが決まります。
■P:タワーの高さ設定(クロスバーと水平を保つための基準)
次に「P」は、タワーの高さ調整に関わる基準です。
P1はフロント側のタワーが、クロスバーと水平になるようにするための調整ポジションを「A・B・C」で示したものです。
数字ではなくアルファベットでの設定となっている点が特徴です。
P2はそのリア版で、リア側タワーの調整位置を「A・B・C」で設定します。
この「P1」「P2」の選択により、車体に対してクロスバーが適切な高さに装着され、荷物を積載した際にも左右・前後で傾かない安定した設置が可能となります。
■T:タワーの角度調整のための基準
「T」は、タワー自体の角度を示す項目です。
T1はフロント側のタワーがどの角度で設置されるべきかを「1・2・3」で表します。
T2はリア側の角度設定で、T1と同じく3段階の設定値から選ぶことで、車両の形状に沿った角度で取り付けることが可能になります。
この角度設定を誤ると、ゴムパッドの接地面積が不足したり、バーの設置が不安定になる可能性があるため、指示された数値を守ることが重要です。
■まとめ:正確な取り付けで安全性と見た目を両立
YAKIMAベースキャリアの取り付けでは、M・P・Tといった各種の数値が非常に重要な役割を果たします。
これらの設定は、単に「装着できるか」だけでなく、「走行中の安定性」「積載時のバランス」「車体への負担軽減」にも大きく影響します。
初めて取り付けを行う場合、特に説明書の読み解きに不安がある方は、信頼できるショップや販売店に相談しながら進めるのがおすすめです。
車両ごとの適合数値(M1〜T2など)は、お気軽に弊社までお問い合わせください。
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